自然 · 大阪
藤田邸跡公園
落ち葉ひとつない手入れと、都心とは思えない静けさに心が落ち着く
訪問(1日目)
美術館を出てすぐ隣に広がるのが、藤田邸跡公園です。かつて藤田傳三郎の邸宅があった場所の庭園遺構を整備して開園したというだけあって、築山や滝、流れを基本とした地形には、人の手が加えられながらも自然の起伏を感じさせる奥行きがあります。
園内を歩いていると、木道沿いに庭園の遺構がひっそりと残されていたり、大川への眺望が開けたりと、表情が次々に変わっていくのが楽しく、時間を忘れて歩き回ってしまいました。梅や桜の名所としても知られているそうで、季節を変えて何度でも訪れたくなる場所です。
驚いたのは、園内の隅々まで手入れが行き届いていたこと。歩道にも落ち葉ひとつ見当たらないほどの丁寧さで、清掃をされている方の姿もお見かけしました。園内にある石塔がおすすめだと教えていただき、改めてじっくり眺めてみることに。普段なら通り過ぎてしまいそうな石塔ですが、よく見ると彫刻の細やかさや佇まいに個性があり、思いがけず面白い発見になりました。こうした地元の方とのささやかなやりとりも、公園の魅力を何倍にも膨らませてくれます。何より、都心からほど近いとは思えないほど人が少なく、鳥の声や葉擦れの音だけが響くような静けさに、心がすっと落ち着いていくのを感じました。